【2024年版】プロ野球 ファームの特徴、リーグ構成、新球団を解説

主にプロ野球選手の育成の場である、ファーム（2軍）。

プロ野球を見始めると、1軍の試合だけでなく、ファームも気になるかもしれません。

今回はプロ野球初心者向けにプロ野球のファーム(2軍)について解説します。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

☆プロ野球ファーム中継の視聴方法はこちらの記事をご覧ください。

プロ野球のファーム（2軍）とは

プロ野球のファーム（2軍）は主に若手選手の育成、主力・ベテラン選手の調整の場となっています。

1軍とは異なり、ナイター設備のない球場が多く、平日でも暑い夏場でもデーゲームで行われることがほとんどです。
近年ではジャイアンツ球場やタマスタ筑後などナイター設備のある球場も増えています。

また、観客の数が少なく演出も控えめなので、球場は落ち着いた感じがします。

イースタン・リーグとウエスタン・リーグ

プロ野球のファーム（2軍）は、セ・リーグ、パ・リーグという分け方ではありません。

代わりに地域ごとにイースタン・リーグ（東日本の8球団）とウエスタン・リーグ（西日本6球団）の2つのリーグに分かれています。

1軍とは異なり、イースタン・リーグが8球団、ウエスタン・リーグが6球団と球団数が異なります。

2024年ファーム新球団

ファームでは2023年まで1軍と同じ12球団でしたが、2024年シーズンからは、イースタンリーグ・ウエスタンリーグとも1球団ずつ増え、合計14球団となりました。

2024年に新規参入したのは次の2球団です。

いずれの球団もファーム（2軍）専属の球団です。ここでは両球団を紹介します。

オイシックス新潟アルビレックスBC

オイシックス新潟アルビレックスBC（オイシックス）は新潟県に本拠地を置き、2023年までは独立リーグの「BCリーグ（ベールボール・チャレンジ・リーグ）」に加盟していました。

アルビレックスというと、サッカーチーム「アルビレックス新潟」を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、同じ運営母体が球団を所有しています。

オイシックスではNPB（プロ野球）経験のある選手も所属しています。

オイシックスの主催試合はHARD OFF ECOスタジアム新潟をはじめ、新潟県内各地の球場で開催されます。

くふうハヤテベンチャーズ静岡

くふうハヤテベンチャーズ静岡（くふうハヤテ）は静岡県に本拠地を置く球団です。静岡県内初のプロ野球球団になります。

ベンチャー企業のくふうカンパニーとの資本提携により、「くふうハヤテベンチャーズ静岡」と球団名となりました。

くふうハヤテではNPB（プロ野球）経験のある選手も所属しています。

くふうハヤテの主催試合はちゅ～るスタジアム（静岡市清水庵原球場）などで行われます。

イースタンリーグのチーム・本拠地球場

イースタンリーグは主に関東に本拠地のある球団で構成されています。

イースタンリーグのチームの本拠地をまとめました。

チーム名	ファーム（2軍） 本拠地	ファーム 本拠地所在地
北海道日本ハム ファイターズ	ファイターズ 鎌ヶ谷スタジアム	千葉県鎌ケ谷市
東北楽天ゴールデン イーグルス	・楽天イーグルス利府球場 ・森林どりスタジアム泉	・宮城県利府町 ・仙台市泉区
埼玉西武 ライオンズ	CAR3219フィールド	埼玉県所沢市
千葉ロッテ マリーンズ	ロッテ浦和球場	さいたま市南区
巨人 （読売ジャイアンツ）	ジャイアンツ球場	川崎市多摩区
東京ヤクルト スワローズ	ヤクルト戸田球場	埼玉県戸田市
横浜DeNA ベイスターズ	横須賀スタジアム	神奈川県横須賀市
オイシックス 新潟アルビレックスBC	HARD OFF ECO スタジアム新潟など	新潟市中央区

ファームの本拠地は基本的には1軍と同じ地区か近隣の地区にあります。特に西武は、1軍とファームの球場が隣接しています。

ただし、日本ハムは、1軍は北海道（北広島）ですが、ファーム施設は千葉（鎌ヶ谷）でとても離れています。

ウエスタンリーグの本拠地球場

ウエスタンリーグは西日本にある6球団で構成されています。

ウエスタンリーグのチームの本拠地をまとめました。

チーム名	ファーム（2軍） 本拠地	ファーム 本拠地所在地
中日ドラゴンズ	ナゴヤ球場	名古屋市中川区
オリックス・ バファローズ	杉本商事バファローズ スタジアム舞洲	大阪市此花区
阪神タイガース	※阪神鳴尾浜球場	兵庫県西宮市
広島東洋カープ	由宇球場	山口県岩国市
福岡ソフトバンク ホークス	タマホーム スタジアム筑後	福岡県筑後市
くふうハヤテ ベンチャーズ静岡	ちゅ〜る スタジアム清水	静岡市清水区

ソフトバンクホークスが2016年、オリックス・バファローズが2017年にファーム本拠地が現在の場所に移転しました。

※阪神タイガースの2軍本拠地は2025年をめどに、兵庫県尼崎市内に移転する予定です。

プロ野球 ファーム（2軍）の試合

基本的にはイースタン・ウエスタンそれぞれのリーグ内で行われます。
ごくまれにリーグをまたいだ交流試合や大学生や社会人チームとの対外試合もあります。

試合が行われるのは火曜～日曜と1軍の試合と同じですが、平日も休日も基本的にデーゲームで行われます。
最近では暑さ対策で、夏場はナイターで行われる試合も増えています。

試合は主にファームの本拠地で行われますが、年に数回地方球場や1軍の本拠地で行われます。

ファームの試合も基本的に現地で試合観戦ができます。
入場料は1軍戦よりも安く見られ、試合によっては無料で見られる場合もあります。

ファーム（2軍）の1年間の流れ

ファームの1年間の流れは基本的には1軍とほぼ同じです。3月中旬に開幕して、9月下旬までの間、ファーム公式戦が行われます。

ファームでは、イースタン・ウエスタン両リーグの選抜メンバーによる「フレッシュオールスター」や「ファーム日本一決定戦（日本シリーズの2軍版）」などファーム独自の行事もあります。

ファームの試合に出られる選手

ファームの試合には支配下登録（70名）の選手は1軍出場登録をしている選手も含め、全員出られます。
1軍・2軍とも本拠地もしくは近隣で行われる場合、若手を中心に昼にファームの試合、夜に1軍戦と両方の試合に出るケースもあります。

育成選手は1試合につき、原則5名まで出場可能です。

プロ野球ファーム（2軍）特徴、リーグ構成、試合など｜まとめ

今回はプロ野球のファーム（2軍）について解説しました。

最後におさらいです。

1軍だけでなく、2軍（ファーム）の試合もチェックしてみてくださいね。

お時間があればあわせてどうぞ