2021年版プロ野球ドラフト会議のしくみ・ルールまとめ

プロ野球ドラフト会議 日程・イベント

プロ野球の秋の風物詩のひとつ、「ドラフト会議」。

各球団は将来有望な選手を指名し、指名した選手の交渉権を獲得します。

一方、プロ野球選手になりたい高校生、大学生、社会人チーム・独立リーグに所属している選手は各球団からの指名を受ける必要があります。

また、プロ野球ファンにとってドラフト1位に各球団がどの選手を選ぶのか、特に気になるところです。

当記事ではプロ野球ドラフト会議のしくみ・ルールをなるべくわかりやすく解説します。

プロ野球ドラフト会議とは

プロ野球ドラフト会議(正式名称:新人選手選択会議)は毎年10月に行われる新人選手の獲得するために行われる会議です。2021年は10月11日(月)に行われます。

ドラフト1位指名の模様を例年TBS系列で放送されます。

プロ野球12球団が獲得したい選手を指名して、指名した選手と契約する「交渉権」を獲得します。

ドラフト会議で指名できる条件

ドラフト会議ではだれでも指名できるわけではなく、以下の条件を満たした選手のみ指名できます。

  1. 日本の学校に在籍したことがある
  2. 日本のプロ野球に在籍経験がない
  3. 高校生の場合来年3月卒業見込み、大学生の場合4年間在学していること

社会人野球に進んだ場合、中学・高校卒業の選手は3年間、それ以外は2年間在籍しないとドラフト指名できません。

「四国アイランドリーグ」などの独立リーグは特に制限がなく、在籍1年目から指名が可能です。

高校生・大学生は「プロ志望届」の提出が必要

高校生・大学生がドラフト会議での指名を受けるためには「プロ志望届」をドラフト会議2週間前までに提出する必要があります。
2021年の提出期限は9月27日(月)です。プロ志望届を提出しない場合、ドラフト指名を受けられません。

ドラフト会議での選手指名順の決め方

ドラフト会議の指名順は1巡目と2巡目以降で異なります。

  • 1巡目・・・入札抽選
  • 2巡目・・・ウェーバー方式
  • 3巡目・・・逆ウェーバー方式
  • 4巡目以降・・・「ウェーバー方式」と「逆ウェーバー方式」の繰り返し

それぞれ詳しくみていきましょう。

1巡目(ドラフト1位)

ドラフト会議では、「ドラフト1位」と言われる1巡目の選手はセ・リーグ6位から順に入札を行います。

セ・リーグとパ・リーグのどちらが先に入札するかは1年おきに変わり、2021年はセ・リーグが先です。

ドラフト1位の入札順

DeNA(セ6位)→日本ハム(パ6位)→中日(セ5位)→西武(パ5位)→
広島(セ4位)→ソフトバンク(パ4位)→巨人(セ3位)→楽天(パ3位)→
阪神(セ2位)→ロッテ(パ2位)→ヤクルト(セ1位)→オリックス(パ1位

全球団の入札が行われた結果、重複した場合は、くじ引きによる抽選が行われます。

2巡目(ウェーバー方式)

2巡目では6位(最下位)チームから順に指名します。2021年セ・リーグが先です。ウェーバー方式と呼ばれています。

ウェーバー方式(2021年)

DeNA(セ6位)→日本ハム(パ6位)→中日(セ5位)→西武(パ5位)→
広島(セ4位)→ソフトバンク(パ4位)→巨人(セ3位)→楽天(パ3位)→
阪神(セ2位)→ロッテ(パ2位)→ヤクルト(セ1位)→オリックス(パ1位

2巡目以降は「指名=独占交渉権獲得」ですので、他のチームとの競合はありません。

3巡目(逆ウェーバー方式)

逆ウェーバー方式(2021年)

オリックス(パ1位)→ヤクルト(セ1位)→ロッテ(パ2位)→阪神(セ2位)→
楽天(パ3位)→巨人(セ3位)→ソフトバンク(パ4位)→広島(セ4位)→
西武(パ5位)→中日(セ5位)→日本ハム(パ6位)→DeNA(セ6位

3巡目では逆にパ・リーグ1位のチームから順に指名します。パ・リーグの1位チームは2巡目と3巡目を続けて指名します。

4巡目以降

4巡目以降はウェーバー方式と逆ウェーバー方式で交互に行われます。すべての球団が指名終了するまで継続します。

ドラフト会議で指名できる全体の人数が最大120名です。(国内独立リーグと外国のプロ野球選手は除く)120名に達したタイミングで指名したい選手がいても、その時点で終了です。

ドラフト1位の抽選・くじ引き

ドラフト1位の12球団の入札が終わり、単独指名だとその時点で交渉権獲得となります。最初の指名で他球団との重複がなく選手の交渉権を獲得した場合「一本釣り」と呼ばれます。

一本釣りでプロ入りした選手
  • 森友哉(2013年西武)
  • 岡本和真(2014年巨人)
  • 吉田正尚(2015年オリックス)
  • 森下暢仁(2019年広島)など

2020年のドラフト会議では高橋 宏斗投手(中日)、入江 大生投手(DeNA)、栗林 良吏投手(広島)、伊藤 大海投手(日本ハム)が単独指名を受けました。

重複があった場合抽選となり、下位チームから順にくじを引きます。
当たりくじには「交渉権獲得」書いていて、外れたくじは「白紙」となっています。

2020年のドラフト会議では次の選手が抽選・くじ引きとなりました。

2020年ドラフト会議重複指名(1回目)
  • 佐藤輝明(4球団:オリックス・阪神・ソフトバンク・巨人)→阪神が交渉権獲得
  • 早川隆久(4球団:ヤクルト・楽天・西武・ロッテ)→楽天が交渉権獲得

抽選で外れた場合は

外れた場合は再度1位指名(外れ1位)を行います。重複しなければ交渉権獲得です。重複した場合は再度抽選となります。

外れ1位とは

1巡目の重複抽選で外した球団が代わりに指名する選手のこと。外れ1位だからと言って実力が劣ることはなく、外れ1位の選手の方が活躍するケースもあります。

東京オリンピックに出場した村上宗隆選手(ヤクルト)や坂本勇人選手(巨人)も外れ1位です。

2020年は2度目1位指名で重複・くじ引きがありました。

2020年ドラフト会議重複指名(2回目)
  • 鈴木昭汰(2球団:ヤクルト・ロッテ)→ロッテが交渉権獲得

ヤクルトがくじ引きを外し、木沢尚文投手を指名してドラフト1位指名が終了しました。

育成ドラフト(2次ドラフト)

通常のドラフト会議が終了した指名人数が120名に達していない場合、育成ドラフト(2次ドラフト)が行われます。育成ドラフトは指名する選手がいる場合のみ参加します。

指名順は1巡目はウェーバー方式、2巡目が逆ウェーバー方式、以降交互に行われ、全球団の指名が終了するまで行われます。

ウェーバー方式(奇数位の指名

DeNA(セ6位)→日本ハム(パ6位)→中日(セ5位)→西武(パ5位)→
広島(セ4位)→ソフトバンク(パ4位)→巨人(セ3位)→楽天(パ3位)→
阪神(セ2位)→ロッテ(パ2位)→ヤクルト(セ1位)→オリックス(パ1位

逆ウェーバー方式偶数位の指名

オリックス(パ1位)→ヤクルト(セ1位)→ロッテ(パ2位)→阪神(セ2位)→
楽天(パ3位)→巨人(セ3位)→ソフトバンク(パ4位)→広島(セ4位)→
西武(パ5位)→中日(セ5位)→日本ハム(パ6位)→DeNA(セ6位

育成ドラフトでは指名できる人数の上限はありません。2020年のドラフト会議では巨人が12名指名しました。これは史上最多です。

ドラフト指名選手との入団交渉

各球団はドラフト会議で指名された選手に指名挨拶、入団交渉を行います。

入団交渉の上、契約が成立して指名した球団への入団が確定します。契約交渉権の有効期限は翌年3月31日(社会人野球チームの選手は1月31日)までで、それまでに契約しないと契約交渉権は無効となります。

入団拒否した場合

多くの選手は指名された球団に入団しますが、ごくまれに入団拒否するケースもあります。

入団拒否をした場合、大学などに進学もしくは社会人チームや独立リーグに入団、浪人などの方法があります。

社会人チームに入団した場合は、高校生の場合は3年間、大学生の場合は2年間指名が受けられません。

2021ドラフト会議放送予定

ドラフト会議の模様はテレビ放送、インターネット配信で視聴できます。

放送局・サービス放送時間
地上波TBS系列16:50~17:50
(1巡目のみ)
CSスカイA16:30~21:00
ネット配信Paravi16:50〜育成指名終了
ネット配信
(無料)
Sports Bull17:00〜育成指名終了

2021年プロ野球ドラフト会議のしくみ・ルールまとめ

今回はプロ野球のドラフト会議のしくみ・ルールをまとめてみました。

ロ野球ドラフト会議
  • ドラフト会議は新人選手の指名権を獲得する唯一の場
  • 高校生・大学生はプロ志望届を提出した場合のみ指名可能
  • 社会人は中学・高校卒の場合は3年、それ以外は2年在籍が必要
  • 1巡目で重複した場合、くじびきによる抽選
  • 2巡目以降はウェーバー公式と逆ウェーバー方式を交互に繰り返す
  • 12球団合計120名まで指名可能
  • 指名人数が120名に達しない場合は育成ドラフト会議を実施

2021年のドラフト会議は10月11日(月)とレギュラーシーズン中に行われます。(ドラフト会議当日は試合はありません)

ドラフト1位で誰を指名するのか、重複した場合の抽選の行方、抽選を外した場合、誰を外れ1位として指名するのか、今から楽しみですね。

というわけで今回は、「ドラフト会議のしくみ・ルール」について解説しました。

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