【2025-2026年版】プロ野球FA(フリーエージェント)制度、取得までの年数、FA移籍を解説

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プロ野球FA

日本シリーズが終わると、FA(フリーエージェント)を取得した選手の動向、外国人選手の去就、契約更改などストーブリーグが始まりますね。

プロ野球のFA制度って意外とわかりづらいですよね⁉この記事では

  • プロ野球のFA制度
  • FA取得までの年数
  • FA移籍スケジュール・ルール

などをメインになるべくわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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プロ野球のFA(フリーエージェント)とは

プロ野球では、一定の期間一軍に登録されると「FA(フリーエージェント)権」を手にすることができます。

フリーエージェントとは、簡単に言うと「どこの球団とも自由に契約できる選手」のこと。
FA権を取った選手がこの権利を行使すると、今のチーム以外とも正式に交渉できるようになります。

FAを使うかどうかは選手の自由ですが、行使する場合は日本シリーズが終わった翌日から7日以内(土・日・祝を除く)に、所属球団へ意思を伝えなければなりません。

2025年は10月31日(金)から11月11日(火)の期間です。
この期間を過ぎると、その年はFAを使うことができません。

国内FAと海外FAの違い

FA(フリーエージェント)権には、交渉できる相手の範囲によって「国内FA」と「海外FA」があります。

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種類交渉できる
球団
主な用途
国内FA日本の12球団国内移籍・宣言残留
海外FA日本+海外メジャー挑戦

国内FAは主に国内球団への移籍、海外FAはメジャー移籍を目指す際に利用されます。

FA制度で最も気になるのが「取得まで何年かかるか」という点です。
次の章では、国内FA・海外FAの取得条件と年数をわかりやすく整理します。

FA取得するまでの条件と年数

FA取得するまでの条件と年数

「FAって何年で取れるの?」という疑問を持つ人は多いでしょう。
実は、国内FAと海外FAでは取得までの年数が違います。ここでは、その条件や違いをわかりやすく紹介します。

国内FA取得に必要な年数

国内FAは一律何年必要と決まっているわけではなく、入団した年度や高校卒、大学・社会人出身で異なります。

出身2006年までの
ドラフト入団
2007年以降の
ドラフト入団
高校生8年8年
大学生・社会人8年7年

一度、FA権を行使すると(海外FAを含めて)最低4年はFA権の再取得はできません。

海外FA取得に必要な年数

海外球団との交渉も可能な海外FAの取得に必要な期間は一律で9年です。
ただし、国内FAの権利行使した選手は除きます。

FAの再取得に必要な年数

また、一度FAを行使した選手が再度FA権を取得するまでの期間は一律4年です。

その場合、国内・海外のすべての球団と自由に交渉ができます。

FAを取得するために必要な年数計算の方法

FA権を取得するために必要な年数は次のように計算されます。

  • 1軍の出場登録が1シーズン145日以上で、1年とカウント。
  • 145日満たない場合は他のシーズンの登録日数と合算して145日以上で、1年とカウント

例年、プロ野球開幕戦からレギュラーシーズン終了まで約180日ですので、シーズンの約8割の期間、1軍出場登録が必要です。また、1年間で145日を超えて出場しても、145日しかカウントされません。

1軍出場登録が条件となるので、代打や代走、守備固めメインの控え野手、登板機会の少ない投手であっても、1軍出場登録され続けれればFA権を取得できます。

また、CS(クライマックスシリーズ)も出場登録日数にカウントされるので、CS出場は選手にとって有利に働きます。

FA日数計算の特例

また、FA取得までの日数計算では故障者特例措置などいくつか特例があります。

  • 故障者特例
  • 投手の登録日数加算に関する特例措置
  • クライマックスシリーズ特例措置

それぞれ詳しくみていきましょう。

故障者特例措置

グラウンド内で故障(ケガ)をして登録日数が145日満たさない場合、登録抹消日から2軍公式戦に出場するまでの期間最大60日加算されます。

故障者特例措置を受けるためには、前年度の登録日数が145日満たしていることが必要となります。

また、故障者特例措置が適用された翌シーズンは145日満たさない場合でも適用されません。

投手の登録日数加算に関する特例措置

投手の登録日数加算に関する特例措置は先発ローテーション投手を対象とした制度で、開幕時とオールスターの前後が対象となります。

加算される日数は以下のとおりです。

  • 開幕時:開幕日から最初の登板日まで
    (開幕日から7日以内の1軍登録されること)
  • 14日以内に先発する場合:6日間
  • オールスター時:登録抹消日から1軍再登録前日まで
    (オールスター前後7日間で抹消・再登録されること)

また、先発投手が登板した翌日以降6日以内に出場選手登録を抹消され、そこから14日以内に先発した場合は、6日間の登録日数を付与されます。

クライマックスシリーズ特例措置

レギュラーシーズン最終日からクライマックスシリーズ初戦まで10日以上間が空く場合、規定の日までに再登録されればその期間登録扱いとなります。

クライマックスシリーズの期間も出場登録日数にカウントされます。

クライマックスシリーズに出場したチームに所属している選手のがFAを取得するのに有利です。

FA宣言から移籍までの流れ

FA権を取得した選手は、自らの意思で他球団との交渉を行えます。
ここでは、FA宣言から契約締結までの具体的な流れやスケジュールをわかりやすく解説します。

FA宣言~交渉~契約のスケジュール

FA移籍有資格者の公示から契約もしくは残留までの流れは以下のとおりです。

STEP
FA有資格者が公示

日本野球機構(NPB)から両リーグの公式戦終了日の2日後に公示されます。
2025年は10月22日(水)でした。公式戦はクライマックスシリーズも含まれます。

STEP
FA権行使期間

FA権が行使できるのは日本シリーズ終了後翌日から土日祝日を除く7日間です。
2025年は10月31日(金)〜11月11日(火)

STEP
FA宣言選手の公示

NPBからFA権行使期間終了日の翌日に公示されます。
2025年は11月12日(水)

STEP
各球団との交渉

FA宣言選手の公示の翌日以降、FA権を行使した選手は各球団と交渉可能となります。

FA宣言した選手が各球団との交渉期限はありませんが、年内に移籍先もしくは残留が決まるケースが多いです。

FA宣言後に選手が取る主な選択肢

FA宣言後、選手が取る選択肢は、「国内他球団への移籍」、「メジャーなど海外挑戦」、「元いた球団に残留(宣言残留)」の大きくわけて3つです。

国内他球団への移籍

FA宣言で一番多いのが、他球団への移籍です。
宣言後はどの球団とも交渉できるようになり、年俸や出場機会、環境などを考えて新しいチームを選びます。
ただし、移籍先の球団には、補償(人的・金銭)が発生することもあります。

メジャーなど海外挑戦

海外FA権を使ってメジャーリーグなど海外に挑戦する選手もいます。
海外FAには国内FAのような補償制度がなく、完全な自由契約になります。
より高いレベルでプレーしたい、夢をかなえたい――そんな理由から海外を選ぶ選手は増えています。

残留(宣言残留)

FA宣言をしても、最終的にチームに残るケースもあります。これが「宣言残留」です。
ほかの球団の評価を知ったうえで、やっぱり今のチームが一番と判断する選手も少なくありません。
昔は宣言残留を認めない球団もありましたが、今では基本的に宣言残留が認められています。

2025年FA宣言選手一覧

2025年のFA(フリーエージェント)宣言選手一覧です。
日本野球機構(NPB)による公示は 2025年11月12日 に行われました。
各選手の交渉・移籍状況は、今後の発表にあわせて随時更新していきます。

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選手名所属球団
(2025年)
ポジションFA区分去就状況(最新)
東浜 巨ソフトバンク投手国内FAソフトバンク残留
石井 一成日本ハム内野手国内FA西武へ移籍
松本 剛日本ハム外野手国内FA巨人へ移籍
則本 昂大楽天投手海外FA巨人へ移籍
辰己 涼介楽天外野手国内FA楽天残留
伊藤 光DeNA捕手海外FA楽天へ移籍
桑原 将志DeNA外野手海外FA西武へ移籍
松葉 貴大中日投手海外FA中日残留

FA宣言選手の動向は、移籍市場が最も注目される時期のひとつです。
各選手の移籍や残留が確定次第、表内の「去就状況」を更新していきます。

過去5年の主なFA移籍一覧(国内移籍)

過去5年間の国内FA移籍をまとめました。
年俸ランクはあくまで推定の目安であり、公式発表ではありません。
各球団の戦力補強や移籍傾向を把握する参考としてご覧ください。

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年度選手名移籍元移籍先年俸ランク
(推定)
2020梶谷隆幸DeNA巨人Bランク
井納翔一DeNA巨人Cランク
2021又吉克樹中日ソフトバンクBランク
2022森友哉西武オリックスAランク
伏見寅威オリックス日本ハムCランク
嶺井博希DeNAソフトバンクCランク
近藤健介日本ハムソフトバンクAランク
2023西川龍馬広島オリックスBランク
山﨑福也オリックス日本ハムCランク
山川穂高西武ソフトバンクAランク
2024茂木栄五郎楽天ヤクルトBランク
石川柊太ソフトバンクロッテCランク
九里亜蓮広島オリックスBランク
甲斐拓也ソフトバンク巨人Bランク
福谷浩司中日日本ハムCランク

国内FA移籍選手の所属チームの試合を視聴したい方は、セ・リーグ配信サービス比較パ・リーグ配信サービス比較をご覧ください。
各球団の試合を自宅やスマホで手軽に楽しむことができます。

過去5年の主なFA移籍一覧(海外移籍)

過去5年間にポスティングシステムを通じて海外(主にMLB)へ移籍した選手をまとめました。
年俸ランクは推定の目安であり、契約金額や条件は公式発表とは異なる場合があります。
海外移籍の傾向やポスティング制度を理解する参考にしてください。

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年度選手名移籍元移籍先
2020澤村拓一ロッテレッドソックス(MLB)
2022千賀滉大ソフトバンクメッツ(MLB)
2023松井裕樹楽天パドレス(MLB)
2024菅野智之巨人オリオールズ(MLB)

海外FA移籍やポスティングシステムについて詳しく知りたい方は、ポスティング制度解説記事をご覧ください。
移籍先のリーグや契約の仕組みを理解することで、選手のキャリアや動向がより分かりやすくなります。

FAに関する年俸・ランク・契約ルール

FAに関する年俸・ランク・契約ルール

FA宣言した選手が受け取れる年俸や何人まで選手を獲得できるか気になりますよね⁉

ここでは次の内容を説明します。

  • FA選手の年俸ランク
  • FA宣言した選手に支払われる年俸
  • 1球団がFA宣言した選手を獲得できる人数
  • FAを使って海外球団へ移籍する場合

それぞれ詳しくみてみましょう。

FA選手の年俸ランク

FA選手は旧年俸によって、A~Cランクに分けられます。
ランクに応じて前に所属していた球団への補償内容が変わります。

旧年俸がCランク(旧年俸で11位以下)の選手は人数の上限に含まれません。

ランク年俸順位
(日本人選手)
Aランク1~3位
Bランク4~10位
Cランクそれ以外

A・Bランクの選手の場合、「金銭補償」か「金銭+人的補償」が必要となります。
Cランクの選手の場合はこれらの補償はありません。

FA宣言した選手に支払われる年俸

FA権を行使した選手は多くの場合、複数年契約が結ばれます。

国内FAの場合、年俸の1年目は原則として旧年俸が上限です。つまり1年目は現状維持が上限です。

2年目以降は上限はありませんので、1年目の成績にかかわらず年俸が上がるケースがほとんどです。

年俸の他に契約金と出来高が支払われます。

1球団がFA宣言した選手を獲得できる人数

FAで他の球団から獲得できる人数は原則1球団2名までです。
(FA宣言した選手が多い場合は上限が3名以上となることもあります)

Cランクの選手は、獲得人数の制限には含まれません。

海外球団へのFA移籍とポスティングの違い

メジャーリーグなど海外球団へ移籍する場合、「海外FA移籍」以外にも「ポスティング移籍」があります。

「ポスティング移籍」は現在所属している球団がNPBに申請して、選手が海外の各球団と交渉して、契約成立した場合、球団に譲渡金などが支払われる制度です。

一方、「海外FA移籍」の場合、移籍先の人的・金銭補償は発生しません。つまり、もともといた球団には1円も入ってきません。

そのため多くの球団はメジャーリーグへの移籍を希望する主力選手に対し、海外FA権を獲得する前に譲渡金が入る「ポスティング制度」を認めるケースがあります。

プロ野球FAによる人的・金銭補償

プロ野球FAによる人的・金銭補償

プロ野球のFAでは、A・Bランクの選手を獲得する場合、「人的補償」と「金銭補償」があります。

「金銭補償」は必須で、「人的補償」は任意ですが、近年では「金銭補償」+「人的補償」の組みあわせが多いです。

金銭補償の金額

金銭補償の金額は1回目にFA取得した場合と2回目以降で異なります。

初回AランクBランクCランク
金銭補償旧年俸の
0.8倍
旧年俸の
0.6倍
なし
金銭補償+
人的補償
旧年俸の
0.5倍
旧年俸の
0.4倍
なし
2回目以降AランクBランクCランク
金銭補償旧年俸の
0.4倍
旧年俸の
0.3倍
なし
金銭補償+
人的補償
旧年俸の
0.25倍
旧年俸の
0.2倍
なし

FAによる人的補償の決め方

FAを行使して移籍した場合の旧球団への補償として人的補償を選んだ場合、誰でも選べるわけではありません。
人的補償から選ばれないようにプロテクトを28人かけられます。

プロテクトから外れた選手のリストが旧球団に渡り、その中から選ばれます。

以下の選手は人的補償の対象外となります。

  • その年のドラフト会議で指名された新人選手
  • 外国人枠適用選手
  • FA宣言残留選手

FAで獲得した球団が作成したプロテクトリストは非公開ですが、主力選手や若手選手に対してプロテクトをかける場合が多いようです。

プロ野球のFA(フリーエージェント)制度まとめ

プロ野球 FA(フリーエージェント)制度まとめ

プロ野球のFA(フリーエージェント)制度は何となくわかっていても、細かいルールや仕組みは知らないことも多いのではないでしょうか。

FAはプロ野球選手が長い期間、1軍登録されて得た権利ですので、権利を取得した選手は後悔のない選択をしてほしいといちプロ野球ファンとして思っています。

今回はプロ野球のFA制度、FA取得までに必要な年数、FA移籍のスケジュールなどをメインに解説しました。

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