プロ野球では毎年5月〜6月にかけてセ・パ交流戦が行われます。
交流戦では「セ・リーグチームvsパ・リーグチーム」という形でリーグをこえた対戦が見られます。
当記事ではセ・パ交流戦のルール・しくみなどを紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
セ・パ交流戦をテレビ・ネットで見る方法についてはこちらの記事をご覧ください。
日本生命セ・パ交流戦とは
日本生命セ・パ交流戦は「セ・リーグ(チーム)vsパ・リーグ(チーム)」で行われる試合です。
2005年から始まり、今年で19回目です。
(2020年は中止)
セ・パ交流戦の試合数は18試合で、各チームホーム9試合、ビジター9試合それぞれ行われます。
セ・リーグとパ・リーグの違いはこちらの記事をご覧ください。
2024年 セ・パ交流戦 日程・対戦カード
2024年のセ・パ交流戦の日程・対戦カードは以下のとおりです。
5月28日〜5月30日の対戦カード
(セ・リーグ主催試合)
対戦カード | 開催地 |
---|---|
巨人ーソフトバンク | 東京ドーム |
ヤクルトー ロッテ | 神宮球場 |
DeNAー楽天 | 横浜スタジアム |
中日ー西武 | バンテリンドーム |
阪神ー日本ハム | 甲子園球場 |
広島ーオリックス | マツダスタジアム |
5月31日〜6月2日の対戦カード
(パ・リーグ主催試合)
対戦カード | 開催地 |
---|---|
日本ハムーDeNA | エスコンフィールド |
楽天ーヤクルト | 5/31 福島県営あずま球場 6/1・6/2 楽天モバイルパーク |
西武ー巨人 | ベルーナドーム |
ロッテー阪神 | ZOZOマリンスタジアム |
オリックスー中日 | 京セラドーム |
ソフトバンクー広島 | みずほPayPayドーム |
6月4日〜6月6日の対戦カード
(セ・リーグ主催試合)
対戦カード | 開催地 |
---|---|
巨人ーロッテ | 東京ドーム |
ヤクルトー 西武 | 神宮球場 |
DeNAーオリックス | 横浜スタジアム |
中日ーソフトバンク | バンテリンドーム |
阪神ー楽天 | 甲子園球場 |
広島ー日本ハム | マツダスタジアム |
6月7日〜6月9日の対戦カード
(セ・リーグ主催試合)
対戦カード | 開催地 |
---|---|
巨人ーオリックス | 東京ドーム |
ヤクルトー 日本ハム | 神宮球場 |
DeNAーソフトバンク | 横浜スタジアム |
中日ー楽天 | バンテリンドーム |
阪神ー西武 | 甲子園球場 |
広島ーロッテ | マツダスタジアム |
6月11日〜6月13日の対戦カード
(パ・リーグ主催試合)
対戦カード | 開催地 |
---|---|
日本ハムー中日 | エスコンフィールド |
楽天ー巨人 | 楽天モバイルパーク |
西武ー広島 | ベルーナドーム |
ロッテーDeNA | ZOZOマリンスタジアム |
オリックスー阪神 | 京セラドーム |
ソフトバンクーヤクルト | みずほPayPayドーム |
6月14日〜6月16日の対戦カード
(パ・リーグ主催試合)
対戦カード | 開催地 |
---|---|
日本ハムー巨人 | エスコンフィールド |
楽天ー広島 | 楽天モバイルパーク |
西武ーDeNA | ベルーナドーム |
ロッテー中日 | ZOZOマリンスタジアム |
オリックスーヤクルト | 京セラドーム |
ソフトバンクー阪神 | みずほPayPayドーム |
試合開始時間などの試合詳細はNPB公式サイトにて確認ください。
セ・パ交流戦のルール
セ・パ交流戦のルールは通常のリーグとほぼ同じです。
交流戦で特徴的な部分をピックアップすると以下のとおりです。
- 各球団と3試合ずつ
- ホームゲームはいずれかのチームのみ
- DH制はパ・リーグ主催試合のみ採用
- 予告先発は採用
- 優勝球団には賞金3,000万円
- 交流戦の勝敗・個人成績はレギュラーシーズンに反映
それぞれ詳しくみてみましょう。
各球団と3試合ずつ
プロ野球セ・パ交流戦は異なるリーグの6球団とそれぞれ3試合ずつ合計18試合行われます。
各チームとの対戦は「火・水・木」もしくは「金・土・日」の3連戦で行われます。
(雨天等で中止になった場合を除く)
ホームゲームはいずれかのチームのみ(隔年開催)
プロ野球交流戦ではホームゲームはどちらかのチームのみ行われます。ホームとビジターは隔年で入れ替わります。
例えば巨人vsソフトバンクの開催球場
- 2024年
巨人本拠地
(東京ドーム) - 2025年
ソフトバンク本拠地
(みずほPayPayドーム)
といった形で、ホーム&ビジターは、2024年・2025年で入れ替わります。
DH制はパ・リーグ主催試合のみ採用
DH(指名打者)制は、セ・パ交流戦でもパ・リーグ主催試合のみ採用しています。
DH制が採用されるパ・リーグ主催の場合、セ・リーグは誰をDHに入れるかが見どころです。
また、DH制のないセ・リーグ主催の場合、普段打席に入らないパ・リーグピッチャーの打撃が見られます。
予告先発
予告先発は、各リーグ内での試合同様に前日に発表されます。
2011年までは交流戦では予告先発の発表がありませんでしたが、2012年から交流戦でも予告先発制度が採用されるようになりました。
優勝チーム・優秀選手への表彰・賞金
プロ野球セ・パ交流戦で、勝率が第1位のチームが「交流戦優勝球団」として、特別協賛社の「日本生命」より表彰ならびに賞金3,000万円が贈られます。
このほか、最優秀選手(日本生命MVP)として1名、日本生命賞として各リーグ1名表彰されます。
賞金金額 | |
---|---|
交流戦優勝球団 | 3,000万円 |
日本生命MVP | 200万円 |
日本生命賞 | 100万円 |
勝率が並んだ場合
セ・パ交流戦は18試合と試合数が少ないので、勝率が並ぶことがあります。
その場合、以下の成績に従って順位が決定されます。
【2球団が並んだ場合】
- 勝数
- 直接対戦成績
- 交流戦のTQB((得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング))が大きいチーム
- 交流戦のER-TQB((相手自責点による得点/攻撃イニング)-(自責点/守備イニング))が大きいチーム
- 交流戦のチーム打率
- 2023年度日本生命セ・パ交流戦の上位チーム
【3球団以上が並んだ場合】
引用:日本野球機構ホームページ
- 勝数
- 交流戦のTQB((得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング))が大きいチーム
- 交流戦のER-TQB((相手自責点による得点/攻撃イニング)-(自責点/守備イニング))が大きいチーム
- 交流戦のチーム打率
- 2023年度日本生命セ・パ交流戦の上位チーム
2023年のセ・パ交流戦は、上位4チーム(DeNA・ソフトバンク・巨人・オリックス)が11勝7敗で勝率が並びました。
交流戦のTQBで比較して、一番大きいDeNAベイスターズが交流戦優勝となりました。
交流戦の勝敗などはシーズンに反映
プロ野球セ・パ交流戦はレギュラーシーズン143試合に含まれています。
そのため、交流戦でのチームの勝敗、個人成績はオールスターゲームと異なり、レギュラーシーズンに反映されます。
セ・パ交流戦は18試合とレギュラーシーズンの試合数に占める割合は少ないですが、シーズンの結果に大きく左右されることもあります。
また、交流戦で上位の成績を残したチームがリーグ優勝する傾向があります。
セ・パ交流戦のあれこれ
プロ野球交流戦について気になる点をあれこれまとめました。
- 交流戦は24・36試合だった
- 交流戦はセ・パどちらが強いのか
- 交流戦の優勝チーム
- 雨天中止の場合
それぞれ詳しくみてみましょう。
交流戦は以前24・36試合だった
セ・パ交流戦は2024年現在18試合ですが、以前は36試合や24試合で行われていたこともありました。
これまでの交流戦の試合数をまとめました。
年 | 試合数 | 内訳 |
---|---|---|
2005・2006 | 36試合 | 3連戦×12カード (ホーム・ビジター総当たり) |
2007~2014 | 24試合 | 2連戦×12カード (ホーム・ビジター総当たり) |
2015~2019 2021~ | 18試合 | 3連戦×6カード (2年ごとに総当たり) |
2005・2006年は36試合と現在に比べて倍の試合が行われていました。
2007~2014年は24試合となり、ホーム・ビジター総当たりの2連戦になりました。
そのため、普段行われない月曜日に行われたり、火曜日や金曜日が試合がなかったりと、当時の交流戦の日程はかなり変則的なものでした。
セ・パどちらのリーグが強いの?
2023年までのセ・パ交流戦での通算勝利数はセ・リーグが1,122勝、パ・リーグが1,253勝と2005年からの通算で100勝以上多いです。
※通算勝利数は日本野球機構ホームページより算出
交流戦が18試合制になった2015年以降、2015年から5年連続でパ・リーグが勝ち越していましたが、2021年・2022年はセ・リーグが勝ち越しています。
2023年、2024年はパ・リーグが勝ち越しましたが、いずれの年もほぼ五分の成績でした。
セ・パ交流戦の優勝チーム
2005年から2024年の交流戦優勝(最高勝率)のチームは以下のとおりです。
年 | 優勝(最高勝率)チーム |
---|---|
2005 | 千葉ロッテマリーンズ |
2006 | 千葉ロッテマリーンズ |
2007 | 北海道日本ハムファイターズ |
2008 | 福岡ソフトバンクホークス |
2009 | 福岡ソフトバンクホークス |
2010 | オリックス・バファローズ |
2011 | 福岡ソフトバンクホークス |
2012 | 巨人(読売ジャイアンツ) |
2013 | 福岡ソフトバンクホークス |
2014 | 巨人(読売ジャイアンツ) |
2015 | 福岡ソフトバンクホークス |
2016 | 福岡ソフトバンクホークス |
2017 | 福岡ソフトバンクホークス |
2018 | 東京ヤクルトスワローズ |
2019 | 福岡ソフトバンクホークス |
2021 | オリックス・バファローズ |
2022 | 東京ヤクルトスワローズ |
2023 | 横浜DeNAベイスターズ |
2024 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
2023年セ・パ交流戦終了時点で、優勝回数はソフトバンクの8回がダントツのトップで、次いでロッテと巨人、オリックス、ヤクルトの2回、そして、日本ハムとDeNAが1回です。
セ・リーグは巨人とヤクルト、DeNAの3球団、パ・リーグは西武以外の5球団が優勝(最高勝率)の経験があります。
雨天中止の場合
雨天中止の場合、金~日の3連戦の場合、次の月曜日に設定されている予備日に行われることが多いです。
それ以外の場合は、6月17日(月)~6月20日(木)のリーグ戦再開までの間に振替試合が行われます。
セ・パ交流戦のよくある質問
セ・パ交流戦についてよくある質問をまとめました。
セ・パ交流戦とは?
セ・パ交流戦は「セ・リーグチームvsパ・リーグチーム」の対戦です。
2024年のセ・パ交流戦の試合数は?
18試合です。
(3試合✕6カード)
セ・パ交流戦のルールは?
基本的には各リーグ戦と変わりませんがDH(指名打者)制あり・なしという点が通常と異なります。
》詳しくはこちら
セ・パ交流戦の見どころは?
DH(指名打者)制のないセ・リーグ主催試合で、パ・リーグの投手が打席に入る点などがあげられます。
セ・パ交流戦はテレビ・ネットで見る方法は?
セ・パ交流戦をテレビ・ネットで見る方法は以下の記事で紹介しています。
というわけで今回はセ・パ交流戦のルールなどを解説しました。
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