プロ野球は143試合のレギュラーシーズンが終わると、日本シリーズの出場をかけて、各リーグの上位3チームが出場するクライマックシリーズ(CS)が行われます!
2021年は東京オリンピックの中断期間があった関係で11月6日(土)からと例年よりも開催が遅いです。
当記事ではクライマックスシリーズ(CS)の日程・ルールなどを詳しく解説します!
プロ野球 クライマックスシリーズとは

プロ野球のクライマックスシリーズは日本シリーズの出場をかけてレギュラーシーズン(ペナントレース)の上位3チームが争うプレーオフ制度です。
2021年シーズンは11月6日から行われます。
- 1stステージ・・・2位チームvs3位チーム
- ファイナルステージ・・・リーグ優勝チームvs1stステージ勝利チーム
1stステージの仕組み

1stステージではレギュラーシーズン2位と3位のチームで勝敗を競い合います。
試合は3試合制で、2位チームの本拠地球場で行われます。
- セ・リーグ:阪神タイガース(2位)vs読売ジャイアンツ(3位)
試合会場:阪神甲子園球場 - パ・リーグ:ロッテマリーンズ(2位)vs楽天イーグルス(3位)
試合会場:ZOZOマリンスタジアム
勝利数の多いチームがファイナルステージに進出します。
1勝1敗1分など同じ勝敗になった場合、2位チームが1stステージの勝者となります。2試合目でファイナルステージ進出が決定した場合、3試合目は行われません。
2021年1stステージの結果
2021年はセ・リーグは読売ジャイアンツ、パ・リーグは千葉ロッテマリーンズがそれぞれファイナルステージに進出しました。
ファイナルステージの仕組み

ファイナルステージではリーグ優勝チームと1stステージ勝利チームが日本シリーズの出場をかけて競い合います。
ファイナルステージはリーグ優勝チームの本拠地で最大6試合で行われ、先に4勝したチームが日本シリーズ進出します。日本シリーズ進出が決定した時点でそれ以降の試合は行われません。
リーグ優勝チームのアドバンテージ
リーグ優勝チームは1勝のアドバンテージが与えられます。
日本シリーズへの進出へはリーグ優勝チームは3勝、1stステージから勝ち上がったチームは4勝必要です。
また、引き分けで勝敗数が同じになった場合は、リーグ優勝チームが日本シリーズへ進出します。
2021年ファイナルステージの結果
2021年はセ・リーグは東京ヤクルトスワローズ、パ・リーグはオリックス・バファローズがそれぞれ日本シリーズへ進出しました。
クライマックスシリーズでの表彰
優勝チームには各リーグよりセ・リーグが優勝盾、パ・リーグが優勝旗が贈呈されます。
また優勝チームの中で最も活躍した選手にクライマックスシリーズMVPとして表彰されます。
プロ野球クライマックスシリーズのルール

プロ野球クライマックスシリーズはレギュラーシーズンとほぼ同じですが、違う点がいくつかあります。
- 予告先発の発表タイミング
(セ・パで異なる) - 試合中止の場合、原則翌日順延
- 審判の人数が4人→6人
- 延長戦の扱い
(9回裏が行われないことも)
それぞれ詳しくみてみましょう。
予告先発制度
クライマックスシリーズではパ・リーグは2007年から、セ・リーグでは2018年から予告先発制度が導入されています。
レギュラーシーズンでは試合開始前に翌日の予告先発が発表されますが、クライマックスシリーズではセ・リーグとパ・リーグで異なります。
- セ・リーグ:試合開始前
- パ・リーグ:試合終了後
雨天などで試合中止となる場合
クライマックスシリーズには予備日が設けられていて、雨天などで試合中止となった場合、基本的には翌日に順延されます。
予備日の日数は1stステージが1日、ファイナルステージが2日と定められています。予備日を含めた日程で全試合を開催できなかった場合、その時点の勝敗で次のステージへの進出チームが決定します。
また、パ・リーグでは2試合以上の試合が中止となった場合、ダブルヘッダー(同じ日に2試合行う)の可能性があります。
審判の人数が4人→6人
レギュラーシーズンは球審と各塁の塁審の合計4人ですが、クライマックスシリーズではレフト・ライトにそれぞれ1人ずつ配置され、合計6人で行われます。
延長戦の扱い
クライマックスシリーズの延長戦は基本的12回まで行われますが、上位チームの勝ち抜けが決定する試合で12回裏が行われない可能性があります。
最終回の裏が行われなかったケースが2021年の1stステージ終了時点で、3回あります。
延長12回裏が行われなかったケース(2014年セ・リーグ1stステージ)
実際に2014年のセ・リーグの1stステージ阪神(2位)vs広島(3位)戦では、阪神の1勝で迎えた第2戦、12回表広島が無得点で、阪神の引き分け以上が確定しました。
そのため、12回裏が行われずに、ファイナルステージ進出が決定しました。
9回裏が行われなかったケース(2021年パ・リーグ1stステージ、セ・リーグファイナルステージ)
2021年のパ・リーグの1stステージ「ロッテvs楽天」の第2戦では、9回表終了時点で1勝していた(シーズン2位の)ロッテの同点以上が確定したため、9回裏が行われずにファイナルステージへの進出となりました。
また、2021年のセ・リーグのファイナルステージ「ヤクルトvs巨人」の第3戦では、9回表終了時点で3勝していた(リーグ優勝の)ヤクルトの同点以上が確定したため、9回裏が行われずに資本シリーズ進出が決定しました。
クライマックスシリーズのテレビ放映・ネット配信

クライマックスシリーズはレギュラーシーズン同様にテレビ放送・ネット配信ともにあります。
テレビ放送
セ・リーグ、パ・リーグごとにテレビでの放送局をまとめました。
セ・リーグ
- 地上波:読売テレビ(第1・2戦)、関西テレビ(第3戦)
- BS:NHK BS1(第1~3戦)
- CS:スカイA(第1戦)、GAORA SPORTS(第2・3戦)
- 地上波:フジテレビ(第3戦~6戦)※1
- BS:BS朝日(第1戦)、BSフジ(第2~6戦)
- CS:フジテレビONE(第1~6戦)
※1BSフジで放送の場合はなし
※2フジテレビ(地上波)で放送の場合はなし
CSの「スカイA」、「GAORA SPORTS」、「フジテレビONE」はスカパーで視聴できます。
パ・リーグ
- 地上波:千葉テレビ(第1戦)、仙台放送(第1戦)、ミヤギテレビ(第2戦)
- BS:NHK BS1(第1~3戦)
- CS:日テレNEWS24(第1~3戦)
ファイナルステージは地上波での放送はなく、BSとCSでテレビ放送されます。
- BS:NHK BS1(第1~6戦)
- CS:JSPORTS3(第1~6戦)
CSの「日テレNEWS24」、「JSPORTS3」はスカパーで視聴できます。
ネット配信
セ・リーグ、パ・リーグごとにテレビでの放送局をまとめました。
セ・リーグ
- DAZN(全試合)
- 虎テレ(全試合)
- ジャイアンツLIVEストリーム(全試合)
- DAZN(全試合)
- フジテレビ ONEsmart(全試合)
セ・リーグはDAZNで1stステージ、ファイナル・ステージともに配信があります。
パ・リーグ
- DAZN(全試合)
- 楽天TVパ・リーグspecial(全試合)
- パーソル パ・リーグTV(全試合)
- ベースボールLIVE(全試合)
- DAZN(全試合)
- 楽天TVパ・リーグspecial(全試合)
- パーソル パ・リーグTV(全試合)
- ベースボールLIVE(全試合)
パ・リーグは1st、ファイナルステージともに上記の4つの動画配信サービスで全試合配信されます。
プロ野球クライマックスシリーズまとめ

今回はプロ野球クライマックスシリーズの日程・歴史・ルールなどを解説しました。
クライマックスシリーズは1stステージは最大3戦、ファイナルステージは最大6戦と、短期決戦ならではの戦い・プレーが見られます。
2年ぶりに日本シリーズ出場をかけて、本格的に行われるクライマックスシリーズ、今から目が離せません。
■2022年クライマックスシリーズ日程